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ヘンナー・デッキスキーの変なCOJ講座

COJに関するあれこれを独自の勘違いと独自の見当違いで語っていくブログ。

盗賊ハンデスの高ヘイトに関して・その1

最近こんな記事をよく見かける。
私は盗賊ハンデスに対して悪い勝率じゃないから何にも感じて無かったけど、どうにも世間ではかなり高いヘイトを集めているらしい。
まあエラッタされるくらいだし、不快な思いをしてる人が相当多いんだろうね。

せっかくなので色々と考えてみよう、どうせなら色々と言っちゃおう、面白そうだ。

盗賊デッキの登場
私の覚えてる限り、先駆けは今は亡き(引退したわけではないらしい)超有名プレイヤー初心者の味方低ランクの信仰対象Oさんだったと思う。
彼が作った初期の盗賊デッキはキャプテンキッドと絶妙な挑発を入れてBP6000台を無理矢理BP8000まで引き上げて破壊するなど、特徴的で面白いギミックが多かった。
当時はヘヴドラ・セイクリッドがエラッタ前でただの加護と次元干渉しか付与されず、彼自身もジョーカーは再臨か明天だった気がする。
(※ちなみに彼はサヤしか使わない、1度公開された情報では他キャラの使用回数が驚異の0回だった)

この時点では赤黄全盛期に対してミューズ等の露骨な対策ユニットが出現したばかりで、私の記憶が確かであれば三日天下が出るか出ないか付近だった気がする。
世間は海洋が三日天下侍のせいで死んだだの「それ侍でよくね?」が流行語になるだの色々あった裏で密かに高い勝率を誇り、この時点からして高いポテンシャルを秘めていたにも関わらず何故か流行することなくひっそりと一部のエージェント達に愛用されていた。

赤黄・侍・ディナー型ハンデス・鎮静剤型珍獣あたりが第一線にいる中で魔導士やトリガーロスト、悪魔単等の第二戦級に分類され、ディナー型に比べたらマシみたいな扱いでヘイトは高く無かった気がする。

確かに当時はいきなり手札を0にしてくるディナー型が流行っていたとはいえ、決して低くは無いハンデス能力は舐めてかかるとあっという間にハンドを枯渇させられてしまう厄介な相手だった。
レベコンに弱いという点は昔から変わらないが、当時はそもそも盗賊自体がレベコン寄りの構成が多かった。

かく言う私も当時試しに使ってみたり色々と弄り回してみた一人だったが、迷子を採用したりシーフダッシュアジト等のギミックなどもあってハンデス能力に重点を置いた構成であったと思う。

ユグドラシルと青緑デッキの登場
今現在でも度々ランカーリプレイにのるMベリアDルーク氏こだわりの青緑デッキ、その原型にも近いデッキが注目されるようになったのがこの付近。
ハンデスをしないにも関わらず高い勝率と安定した展開ができ、力の緑と技の青という組み合わせを見事に噛み合わせて世間に青緑はアリだと認識させることに成功した。

更にユグドラシルという強力なストッパーが出現し、それまで圧倒的と言っても良かった二大巨頭デッキの赤黄・珍獣デッキに構成の見直しを強いる結果となった。
この存在によって2つのデッキは人身御供等によって1ターンの遅延を余儀なくされる場面が少なからず増え、その1ターンという時間で何かを出来れば優位になれるという土台はあった。
しかし相手の場には人身御供によってユニットがいない、しかしただユニットを並べただけではまだエラッタのされていない聖女の祈りからブブや毘沙門で壊滅させられてしまう。
ならば破壊すべきは手札の段階での強カード達、となるのはある意味必然だったのかもしれない。

更にこの辺でエリートシーフという情報公開時点での評価が異常に低いユニットが配布されたのも、今の盗賊デッキがヘイトを集める一因になっているだろう。
一部の人間は高く評価していたが、ベルゼラインを超えないBP5000と青の専売特許であったハンデスが緑で登場ということでほとんどの人間は評価しなかった。
上述の青緑デッキが注目されるまでは。

青緑がアリだと世間が認識し始めたあたりでようやくみんなが気付いたのだ。
盗賊デッキという存在のポテンシャルの高さに。
だがこの時点ではまだ第一線級にそれ以上の強さを持って君臨する赤黄・珍獣・ディナー型ハンデス・侍のCOJ四天王がいたため、それらと対等に戦えるかと言われればほとんどの人は首を横に振っていただろう。

盗賊の時代が始まるのはここでは無い。

新世代型盗賊とエラッタ
怪盗ZEROと統制者ヴィシュヌという強力な、強力すぎる緑ユニットの出現である。
怪盗ZEROは後攻が3CP1ドローにエラッタされたこともあり、赤黄の強力なムーブであった1ターン目マコ、2ターン目ジャンプー、3ターン目ブブという動きを後攻初手で潰してみせるということに情報公開時点で気がついた人がどれだけいただろうか。
固着によってジャンプーを潰し、マコが引いてきたベルゼブブを2/6という確率で落とすことができる驚異の性能を誇っていた。
さらに秩序の盾を持ちながらスピードムーブを無効化するミューズ、強力なストッピングパワーを持つユグドラシルによって序盤の動きに相当な制限を加えることが可能になったことで、従来のハンデスにあった「ハンデスしてたら盤面で負けてしまい巻き返せなくなった」という事態が激減することになった。
要するに対面の相手はミューズやユグドラシルはもちろん、放置すればガンガンアドを稼いでいく怪盗ZEROを処理するために手札を吐き出す必要があったのだ。

そこにハンデスという要素が加わる。
序盤にハンデスすれば処理するためのカードを奪われ、中盤にハンデスすれば処理するために手札を使っていたせいで0枚になり、後半にハンデスすれば微かな逆転の芽を刈り取られるというどうしようもない事態が生まれる。

そこに駄目押しするかのようなヴィシュヌという強カードの存在である。
今では緑を使うなら絶対に入っているようなこのカードは、当然ながら実装直後から同じ扱いだった。
ある意味ユグドラシル以上に高いストッピングパワーは盗賊がハンデスに入るための時間稼ぎには持ってこいな能力だった。
ユグドラシルが苦手としていたバアルという存在も秩序の盾という能力でクリア、BPは7000で自前の能力も合わせて8000以上でないと超えられないという肉体的な強さも併せ持っている、これが弱いわけがない。

緑による強固な盤面、青による選択肢の制限、苦手としていたのは性質上ミッドレンジになってしまう構成を得意相手とするレベコンや盗賊以上の速度で手札を奪うハンデスを擁する青系統。
さらにBPに関係なく除去してくる人身御供の連打を苦手としていた。

だがそれも誰かが気がついてしまったあるエラッタ内容によって解決してしまったのである。

そう、セイクリッドフィールドだ。

加護が付与されるだけであったなら誰も気にはしなかっただろう。
BPが+2000されてもまだ許されただろう。
だがそれが秩序の盾と併用できるとなれば話は別だ。

火力が効かず、対象に選ぶこともできない。
おまけに秩序の盾と固着持ちが同時に並んでいれば1枚で処理が可能なのは毘沙門かレベル調整ができている時のハデスくらいしか無い。

そんな盤面が3〜4ターン目には形成されてしまう。
毘沙門待ちになって耐えている間に手札は落とされ、手札に無くても怪盗ZEROがデッキから直接毘沙門を落とすことさえある。
やがてリソースの尽きたデッキは盤面で耐えきれなくなり負ける。
現在の盗賊デッキの勝ち筋は概ねこんな感じだろう、もちろん細かい派生はあるだろうが。

つまり現在の盗賊というデッキはハンデスを主体にしているのでは無く、盤面強化という緑の得意分野を主体としつつ、ハンデスというある意味では万能除去を使って有利を加速させていくデッキだと言える。
このため一旦有利に傾けば巻き返されることは非常に少ないし、不利になっている時に一気に有利まで逆転できる手段が少ないためそのまま負けることも少なくない。
この辺が現在のCOJは相性ゲーと呼ばれている部分に少なくない影響を与えているのでは無いかと思うのだが、ちょっと話からズレるのでそれはまた今度の機会に。

つまり従来のハンデスにあった「未来の危機を回避するために今の危険を放置してハンデスする」というメインコンセプトを真っ向から否定し、「今の危険を安全ラインまで下げてから未来の危機をハンデスで回避する」というハンデスにとって理想的な環境を作り出してしまったのが現在の盗賊デッキだろう。
そのため「今の危険」と「未来の危機」のどちらかが回避できなくなった場合にこのデッキは負けるのだ。
そのため常に「今の危険」を押し付け続けるアワッホスSPは盗賊デッキに対して有利と言われているし、「今の危険」と「未来の危機」の選択を常に迫り続けるレベコンも苦手としている。

逆にCIP能力を基本としていて「未来の危機」(この場合は1ターン後とかの短期的な未来)を基本戦術とする赤黄には有利さえとれるし、OCさせるとはいえ同じくCIPを基本とする珍獣系統にも強い。

こうして文字に起こしてみると良くも悪くも有利不利がはっきりとわかるのが面白い、少し抽象的な言い方になってしまっているのでわからない人も多そうだが、まあ別にいいか。

ちょっと思ったよりも長くなりすぎてしまったので一旦終了。
特に推敲もしてないけどとりあえず公開しちゃえウェーイ。